自分の在り方をデザインする

ぶれない人生の土台をつくる

日々、私たちは無数の選択をしながら生きています。
どんな服を着るか、何を食べるか、誰と会うか。
でも、それらの前提となるもっと大切な問いがあります。

それは──
「私は、どう在りたいのか?」

この問いに自分なりの答えを持っている人は、どんな状況でもブレにくい。
逆に、この軸がないまま生きていると、周りの意見や状況に流され、気づけば「こんなはずじゃなかった」と迷子になってしまいます。

在り方をデザインするとは、言い換えれば、**「自分の人生の舵を自分に取り戻すこと」**です。
他人に決められた人生ではなく、自分が望む生き方を、自分の足で歩いていくための基盤なのです。


「在り方」は、生き方の設計図

私たちは、どんなに外側を整えても、内側の在り方が乱れていれば本当の意味で幸せにはなれません。

・どんなに収入が増えても満たされない
・人間関係に恵まれても孤独を感じる
・成功しても焦燥感が消えない

それは、「やり方」だけを追いかけ、「在り方」が置き去りにされている状態です。

在り方とは、単なる姿勢やマインドではありません。

  • 何に価値を感じるのか
  • 何を大切にしたいのか
  • どんな感情と共に生きたいのか

といった、あなたが「どう在るか」を決める“根幹”の部分です。


感情こそ、在り方を知る最も正確な道しるべ

「私はどう在りたいか?」
この問いに答えを出すうえで、実は一番のヒントになるのが感情です。

私たちは感情を敵のように扱いがちです。
怒り、不安、悲しみ──できれば感じたくないと思うのが人間です。
でも、そういった感情が現れたときこそ、本当に自分が何を大切にしているのかが明確になる瞬間です。

たとえば…

  • 怒りが湧く=「大切なものが傷つけられた」と感じたから
  • 不安になる=「未来に備えたい」本能が働いているから
  • 悲しみが出る=「深く愛していた」証拠だから

感情を抑えたり、無視したりしても、それは消えません。
むしろ、抑圧された感情は、あとから不調や人間関係のトラブルとなって表面化します。

だからこそ、感情は“排除すべきもの”ではなく、“読み解くべきメッセージ”なのです。
その感情の奥にある願いを読み取ったとき、私たちは「自分の在り方」に気づきはじめます。


在り方をデザインする3つのプロセス

ここでは、感情を手がかりにして、自分の在り方を主体的にデザインしていく3つのプロセスをご紹介します。


① 最後を決める

まずは、「人生の終わり」に立ち返ること。
自分が最期の瞬間、どんな表情で、どんな言葉を残していたいのか。
これをイメージするだけで、「今この瞬間をどう生きるか」がガラリと変わります。

終わりが明確になると、日々の選択に迷いがなくなります。
人生は、最期を決めることで今が整い始めるのです。


② 感情をジャッジせずに観察する

在り方をデザインするうえで、感情は欠かせないパートナーです。
ただし、感情に振り回されるのではなく、「感情の声を聴く」という意識が大切です。

・今、この感情はどこから来たのか?
・私は何が脅かされたと感じているのか?
・本当はどう在りたいと思っているのか?

こうした問いを通して、自分の価値観や願いが浮き彫りになります。
その気づきが、「私はこう在りたい」という軸を形作るのです。


③ 「戻れる場所」を日常に持つ

どんなに在り方を決めても、私たちは感情の生き物です。
揺れることも、ぶれることも、あって当然。
だからこそ、「戻れる場所」が必要です。

それは瞑想でもいいし、朝のルーティン、自然の中で深呼吸することでも構いません。
ほんの数分、自分に戻る時間を日常に確保するだけで、心はすぐに整い始めます。

「ぶれても、戻れる」——これが在り方を生きるための最大のコツです。


「自分の人生を、自分の責任でデザインする」

在り方をデザインするとは、自分の人生を“他人任せにしない”という宣言でもあります。

過去のせいにしない
誰かの期待に振り回されない
環境のせいにしない

たとえ過去に何があったとしても、
これからどう在るかは、今の自分が選べます。

そして、何度でも選び直せる。
在り方の設計図は、書き換えていいのです。


「今日、どんな自分で在りますか?」

「私はどう在りたいのか?」
この問いを、自分に問う習慣を持つだけで、人生は少しずつ静かに変わっていきます。

・人間関係に振り回されなくなる
・感情に飲まれても、自分を取り戻せる
・迷ったときも、自分の軸で選べる

これが、「ぶれない人生の土台」です。
あなたの在り方は、あなた自身でデザインできます。

そして、その人生こそが、世界でただひとつのあなたブランドになるのです。


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